日南学園の皆さまと災害時応援活動を行いました

 令和6年5月1日、道の駅きたごうにて日南市危機管理局の皆さまおよび日南学園看護学科の生徒の皆さまと一緒に災害時応援活動を行いました。その様子をご報告いたします。

10:30 道の駅きたごうに隣接されておりますふれあい交流センターにて開会式を執り行いました。森健太郎実行委員長や来賓の鈴村和枝様の挨拶の後、日南市の危機管理局に勤めていらっしゃる防災専門官の永井義広様に『災害時に必要な行動について』と題し講演をしていただきました。

炊き出しセットです。頑丈な作りですがLPガスボンベと共に持ち運びが可能で災害時の支援などに役立ちます。

11:20 炊き出しの体験に移ります。炊き出しはLPガスを用いた炊き出しセットを使用しました。LPガス特有の強い火力が活かせる構造になっており、汁物であれば30ℓを一気に調理可能です。

ハイゼックスを用いた炊飯方法の解説と実演
ハイゼックスに米1合と水を入れます。水はハイゼックスに記されたラインを目印に入れます。
空気が入らないよう折りたたむのが意外と難しい…

 今回は直接炊飯はせずにハイゼックスという高密度のポリエチレン袋を使用しました。お米と水を袋の中に詰め、沸騰したお湯の中に30分入れるだけで炊飯が可能です。仮に鍋の中の水が飲水不可であってもハイゼックス内に鍋の中の水が入り込むことはない構造となっているため、清潔を保つことが出来ます。

30分ほどで炊き上がります。

 外に出ていよいよハイゼックスの投入です。同時にレトルトカレーも温めています。災害が起きた際でも個別に対応が可能で迅速に届けることが出来るLPガスがあれば、温かく美味しいご飯を食べることが出来ます。

 調理完了までの待ち時間の間、備蓄庫と簡易トイレの説明がありました。説明を担当したのは日南市危機管理室室長の伊地知 康三 様です。簡易トイレは実際に組み立てまで体験してもらいました。

発電機の起動に成功すると歓声が、失敗すると笑いが巻き起こりました。

 続いてはガス発電機の起動体験です。LPガスは発電にも利用可能で、ガソリンを用いた発電機と比較してもCO2の排出量が少なく、長期保存しても劣化の少ないLPガスの特性により、メンテナンス期間も長くなっています。

ハイゼックスで炊いたご飯と温めたレトルトカレーです。

 ハイゼックスを温め始めてから30分ほど経ち、いよいよ実食です。当日は少し肌寒い天候だったため、温かいご飯がより美味しく感じられました。これが災害時であったらなおさらそう感じたことと思います。

最後はみんなで記念撮影☆

 最後に、生徒を代表してお礼の言葉をいただきました。日南学園看護学生の皆さま、ありがとうございました。今回体験した内容が万が一災害に見舞われた際に役立つと幸いです。